賭博罪と聞いてどのような印象をお持ちになりますか?
オンラインカジノを始めてみようと考えているならば、ぜひ理解を深めておいてください。
賭博罪の概要
刑法第185条で、賭博を行ったものは50万円以下の罰金、もしくは科料に処することとなっています。
さらに常習性が認められる場合には、第186条にて3年以下の懲役に処するとされています。
これらは日本国内における刑法ということになりますから、海外のカジノでギャンブルを楽しんだとしても罪に問われるようなことはありません。
オンラインカジノにおける合法性
「オンラインカジノは合法ですか?」
オンラインカジノ初心者から疑問の声が寄せられています。
その答えとしましては、グレーゾーンということになるでしょう。
オンラインカジノは確かにギャンブルですから、日本国内でカジノゲームを楽しむことは賭博罪に抵触すると考えることができます。
しかし、オンラインカジノを運営している業者は海外に拠点を持ち、ライセンスを取得しているのです。
日本の法律でこれらの業者を取り締まることはできません。
そのため、インターネットを介してこれらの業者によるサービスを受けることは、違法とされることがないのです。
スマートライブ事件
2016年の3月に、オンラインカジノを楽しんでいたプレイヤー3人が摘発される事件が発生しました。
衝撃を受けた人は少なくないことでしょう。
海外で合法的に運営していたカジノサイトを利用していたにもかかわらず、賭博罪に問われて逮捕されてしまったのは、オンラインカジノ人気に水を差すものでありました。
問題点としましては、こちらの運営サイトが日本人向けに特化したサイトであったことなのです。
警察の捜査当局はこの点を重要視しており、運営自体が日本人専用とすれば、賭博罪に問うことができるのではないかと考えたのでしょう。
結局2人は起訴事実を認めて罰金を払うことで問題を収束させたのです。
しかし残る1人は起訴内容に関して納得がいかず、争う姿勢を捜査当局に示しました。
そもそも賭博罪は胴元に対して問うものであり、運営側を罰することができなければプレイヤーを罪に問うことはできません。
結局、賭博罪に関して不起訴処分となり、警察の勇み足が明るみとなったのです!
悪質なカジノカフェの存在
大都市圏における繁華街で悪質なカジノカフェを見かけることがあります。
こうしたお店では海外のカジノサイトによるカジノゲームを提供しているのですが、現金の授受を店内で行っていますので、完全に賭博罪の適用を受けてしまうことになるのです。
恐らく荒稼ぎをしたら、すぐに店舗の場所を移してしまうような手法で摘発を逃れているのでしょう。
十分に注意するようにしてください。